■ 2006-12-25 スポーツジム体験記/自分の身体・重心・引力・宇宙 ■

2006年12月25日
猫背が治った・ニシムラ・ボストンスポーツ
                                2006-12-25
猫背が治っ(直っ)た
「ニシムラ・ボストンスポーツ」体験記
                  渡久地 政司

昨年9月11日、ニシムラ・スポーツボストンの「教養身体づくり」を取材した。記事にすることは難しいことがすぐわかった。水中をなぜ泳げるのかを解説した書物をしっかり読み、理解しても泳ぐことが出来ないのと同じだから。そこで、この出会いを好機と入会することにした。まだ3か月しかたっていないので正確には文章化できない。技術的のことは、(『教養身体づくり』西村武久著/定価1.470円 )をお読みいただきたい。
ニシムラ・スポーツボストン=代表・西村武久
豊田市上原町西山105-1
電話:0565-45-1319  FAX:0565-45-1399

重心
―背骨の下部が痛む持病がある、と佐藤インストラクターに伝えた。姿勢を正し湾曲ぐあいを確認、体をほぐすストレッチを教わった。その時、体の重心が今どこにあるか、を考えることを教わった。ニュートンの万有引力の法則やリサ・ランドール博士の5次元宇宙論に興味を抱いていたので、自分の体中の重力と引力との関係は、新鮮だった。右足で立ち、重心が今、右大腿骨の上あたりにあるな、と感じながら、自分の体中の重心が宇宙と繋がっている、と思っただけでも愉しい。
イモムシ・ゴロゴロ
―69歳、自分には見えないが、ひどい猫背になっていた。インストラクターが肋骨は本来、蛇腹(ジャバラ)のように伸縮自在なのに、あなたの肋骨を取り巻く筋肉は、カチカチで肋骨は四角い箱のようだ。肩こりや猫背はそのためだ、と指摘した。イモムシ・ゴロゴロの効用を教わった。少年期にイモムシ・ゴロゴロを矢作川堤防で行って以来だった。早速、行ってみると上手く回転せず、すぐ曲がってしまう。自分の体の重みで両腕の上腕三頭筋に負荷がかかることがわかった。一度に50回くらいゴロゴロと回転、4週間もたったころには、スピードも出てきた。まだ肋骨のまわりの筋肉は解れていないが、猫背は解消した。 劣等生の筋肉
―西村武久代表の説明は具体的でわかり易い。「速い動きは、優等生の筋肉が鍛えられ、それはスポーツ選手に要求される。ゆっくりした運動は劣等生の筋肉がめざめ動きだす、これは織田信長の兵法と同じ。運動は、動きを運ぶ、と書く」。わたしの腰痛は、まさに劣等生の筋肉がカチカチになって背骨に絡みついている。お尻からゆっくりひっくり返る、背骨の下から上に向かって、背骨の一つひとつに呼びかけるように。その逆も合わせて10回ほど繰り返すと、背中が急に軽くなった。劣等生の筋肉がゲラゲラ笑っている。
くねくね、と…
―前屈をすると、背骨の下部に痛みが走る。前屈はできない、思いこんでいた。佐藤インストラクターが、前屈を指示した。「ここまでしかできない」、と膝小僧のやや下まで両手を下げた。「胴体の下部を左右にくねくねと揺すりながら、ゆっくり、ゆっくり両腕を下げ続けて」、と指示された。すると、あら、不思議、下がって行くではないか。同じ要領で思い切り手を伸ばしたり、手先で足指を触ったりする時、胴体の下部をくねらせて行うと、伸びるのだ。インストラクターが「あわてず坂道をくねくねと登る要領」と言った。この説明は、文学的でよくわかった。 身体に聞く
―わたしの背骨の痛みは、背骨が「悪い」のだと思っていたが、実は背骨が「悪い」のではなく、背骨を取り巻く筋肉がカチカチになっているのが原因、ということがわかった。カチカチにしたのは、わたし自身である。身体のストレッチをおこないながら、カチカチ筋に話かけることにした。そして、手先、足先、脳天、大腸にも話かけることにした。おい、今日は気分がよいか。清潔にせずに放置して悪かった、など。身体に聞くと、返事がすぐに戻ってくる。そして、身体と話をすることで心の淋しさも減少する。ニシムラ・スポーツボストンの「教養身体づくり」に 「奥儀・秘儀」があるとするならば、ここが入り口かも知れない。