■第18弾 PCB事故 2011-12-28 ■

2011-12-29
第18弾 元作業員からのメール

 1年前、私は日本環境安全事業豊田事業所において隠された事故の数々を告発しました。
 当時、私が起こした行動は、この地方において大きく報道され、会社は操業を中断せざる終えなくなりました。
 もし、彼らが進んで公表をし、その体質を自ら浄化できる組織であれば、このような結果にはいたりませんでした。
 それから、1年が経過しました。
 私は1年間、彼らの行動を静観して、彼らが変化することを期待しましたが、変化はありませんでした。
 事故は多発し、今月も大量のPCBを漏洩させることになりました。
 本年発生した事故に対する指摘
 私が1年前に中日新聞社を通じて指摘した「装置に不具合が起きても施設が稼動し続けるという処理システムの設計思想に誤りがあった」という発言は、今回も裏付けられています。  それは、本年発生した事故のうち、3件ともどれも作業員がたまたま目視において発見をしたということであり、結局、施設は事故が起きても自動で停止できる体制ではなくて、事故が起きてもどれぐらい、放置されてきたのかわからないというのが、現実であります。
 つまり、JESCOが盛んに主張してきた、安全な設計思想による施設であるという、主張は、なんら裏付けのない無責任な主張であるということが伺える結果であります。  また、JESCOの内部では、いまだに派遣社員が大量に雇用されていて、彼ら派遣社員が、専門的な知識を有しないで作業を行うことも、事故の遠因になっていることは、 1年前にも市議会で指摘された事項であり、これは黙殺されています。

   資料
PCB廃液また漏出
2011年12月25日

●豊田の事業所で計260リットル
 有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)を無害化する事業を運営している日本環境安全事業豊田事業所(豊田市細谷町)は24日、施設内でPCBを含んだ洗浄液が漏れたと発表した。排気を含め外部への漏出はないという。
 事業所によると、同日午前10時半ごろ、保守作業員が、トランスなどの絶縁紙を洗う「攪拌(かく・はん)洗浄エリア」で漏出を発見した。
 漏れた液は約260リットルで、PCB濃度は38・2ppmと、基準(0・5ppm)の約76倍だった。洗浄槽のドラムを回して液を絞る工程で、ふたのすき間から漏れ出したという。  同じエリアでは、今月1日にも漏出があった。庄賀文彦所長は「心配をおかけして申し訳ない」と話した。
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001112260008
JESCO PCB廃棄物 期限までに処理間に合わず
化学工業日報 2011年12月21日
http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/12/21-4827.html
 ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の処理が、法律で定めた期限までに処理しきれないことが確実になった。日本環境安全事業(JESCO)がこのほど処理施設の能力増強など促進策の試案をまとめたが、これをすべて実施しても、PCB処理特別措置法で定める2016年7月までに完了させるのは不可能だという。試案では、処理終了時期を18〜23年度と見込むが、処理を行うJESCOの5事業所の自治体、住民などの理解が必要。これが得られなければさらに遅れる可能性もあるという。特別措置法の改正が必要な事態になっている。 PCB 20校で保管 10市町、来年6月までに処理
?琉球新報 - 2011/12/21
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-185430-storytopic-3.html
 毒性が強く、1972年以降、国内での製造が禁止されているポリ塩化ビフェニール(PCB)の汚染物質が、県内10市町の学校20校(2010年度現在の届け出分)に保管されていることが20日分かった。校舎の建て替え時などにPCBを発見。県内に処理施設がなく、北九州市の施設で処理するまで校内で保管せざるを得ない状況にある。学校現場の対応も自治体によって相違がある。(27面に関連)  PCBの保管を県に届けているのは那覇、宜野湾、石垣、名護、糸満、沖縄、豊見城、うるまの8市と与那原、北谷の2町にある学校。内訳は5小学校、3中学校、11高校、1特別支援学校。  各校が保管しているPCB汚染物質は、老朽化した校舎を建て替えたりした時に排出される蛍光灯の安定器や変圧器(トランス)などに含まれているもの。  県環境整備課によると、各校が保管しているPCB廃棄物は「PCB特別措置法」に基づき管理者が県に届け出て、環境省が定めた基準に沿った方法で保管されている。2012年6月までに北九州の処理施設に廃棄物を移動し、処理される予定。
(島袋良太、石井恭子)
PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会
-------------------------------------------------------------------------------- ◆議事次第・資料等一覧
?平成23年12月19日  第3回PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会 議事次第・資料?平成23年11月12日 第2回PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会 議事次第・資料/議事録/議事要旨?平成23年10月1日 第1回PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会 議事次第・資料/議事録/議事要旨
http://www.env.go.jp/recycle/poly/confs/tekisei.html
エコプライズ、光触媒でPCBを洗浄する技術確立
?日刊工業新聞 - 2011年12月8日
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520111208caap.html?news-t1208
【名古屋】エコプライズ(名古屋市千種区、阿部浩道社長、052・782・6519)は、光触媒でポリ塩化ビフェニール(PCB)を洗浄処理する技術を確立した。酸化チタンを含む洗浄液にPCBを含む油が付着した変圧器を投入して光を当て、100平方センチメートルあたり2―3ミリグラムあるPCBを0・1マイクログラム(マイクロは100万分の1)以下にする。2012年3月をめどに事業化する。  同技術はライフサポート(茨城県境町)と共同開発した。洗浄液に光を当てると活性酸素が発生し、変圧器の壁に付着したPCBをはぎ取る。はぎ取ったPCBは洗浄槽の上部に浮くため、収集して焼却処理する。
 光触媒による洗浄は溶剤の交換や防爆設備が不要なため、有機溶媒を使用するPCB洗浄よりも処理コストが低減できる。 PCB機器紛失、誤廃棄か
?中国新聞 - 2011/12/26
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201112270009.html
 岡山県教委は26日、倉敷工高(倉敷市)で有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)を含む蛍光灯の安定器58個が紛失したと発表した。県教委は「誤って廃棄した可能性が高い」としている。  紛失したのは、同高が校内の倉庫に保管していた2000年度末までに使用済みとなった安定器。製品により長さ33〜26センチ、幅9〜8センチ、高さ8〜5センチ。  県教委は00年度末に校内に92個あるのを確認していた。今年11月に無害化して処分する準備をした際、34個しか見つからなかった。
 県教委は同高の教職員への聞き取りの結果、07年2月〜09年6月に誤って他の廃棄物とともに廃棄した可能性が高いとみている。
 県教委は今後、廃棄物処理業者を特定して経緯を聞き取る。校内の土壌や倉庫に汚染がないかも調べる。生徒や教職員の健康被害の報告はないという。