■ 林えいだい著『台湾秘話』霧社の反乱・民衆側の証言■

2014-02-28


林えいだい著  林えいだい著『台湾秘話』霧社の反乱・民衆側の証言
新評社




第1章 霧社事件
第2章 悲劇の女
第3章 毒ガスの恐怖
第4章 川中島
第5章 皇軍兵士
第6章 遺骨は証言する
あとがき

渡久地政司の読後感想
渡久地政司の感想―わたしは、自分の感情をこの本に登場するすべての人物に挿入して読んだので、大変ショックをうけ、そして疲れた。
わたしは、加害者だったし、被害者でもあった。そればかりか、自分の母親が、肉親が、山岳民族の姿となり動き、声を出し、呼びかけてくる錯覚さえ覚えた。過去、本を読んだ直後に夢をみることはなかったが、この本を読み、山岳民族衣装の母親の声が夢の中からはっきり聞こえてきたのには、大きなショックをうけた。
沖縄のヤンバルの山地育ちの母は、まぎれもなく「タイヤル族」であった。そして、「タイヤル族」の自分がそこにいた。