■ 2004-01-14 掲載 森崎和江さんの本 ■

注目の本紹介・2004年01月25日

『いのちへの旅』
表題:『いのちへの旅』−韓国・沖縄・宗像ー
著者:森崎和江
発行所:岩波書店
定価:2500円ブラス税
発行日:2004年1月14日

〈目次
〉 第一章 海を渡る
子どもの遊び唄・お忘れですか・東シナ海の波しぶく・香る風・出会い旅
・記憶の小道1・記憶の小道2・
玄界灘の海の色・二月の海鳴り
第二章原罪の彼方へ
井戸水に映える満月・核家族と伽耶山の雪・草の上の舞踊・漢江の流れと
金沙土器・風土の美学・明日へと歩く個人史の余韻を風に・生きる場所・
ヌビ縫いのぬくもり
あとがき

感想ー書評ではありません。わたし自身への「覚書」を兼ねて記録します。実は、40年近く前に森崎和江さんを見て いるのです。お会いした、と書かずに見ていた、とは変な書き方になっているのですが、この時、話をした記憶がないのです。 しかし、挨拶程度はしたのではないか、と思っています。場所は、筑豊、大正鉱山、大正行動隊が元気がよかった ころでした。1963年秋、大正退職者同盟の書記をしていたKAさんが住まいしていた事務所兼集会所の前の道、1間半くらいの 未舗装の小道を子ずれの女性が歩いてやって来て、坂の上(周囲には家がなかった)にいたKAさんとわたしに何やら話しかけ てきた。坂の上でKAさんが、「森崎和江さんです」とわたしに告げた。当時、森崎さんたちは、「サークル村」という同人誌 を発刊・運動体のようにして…。そして、豊田の仲間は、このことをよく話題にしていたのです。そして、「サークル村」 のような運動をここ豊田でも行うことが可能かどうか、話し合っていたのです。当然、谷川雁、森崎和江、上野英信というお名前 は知っていました。
(つづく)