■三浦直樹著  「間違いだらけの終活」■

2015-05-19


著者   三浦直樹著『間違いだらけの終活』
発行所  幻冬舎
定価   800円+税
発行   2015年4月2日


一言で言うと、「手品の種明かし」。よくぞここまで説明してくださった。ここまでなら、「お騒がせさん」「バクロ屋さん」。著者は、そこで、どうしたらよいのか、を丁寧な言葉で丁寧に説明。説得力がある。各家庭で必携の本。

どんな本か。目次を紹介。
第1章 流行の終活、実は9割の人が失敗している
第2章 終活ビジネスに潜むワナ
    悪徳業者の餌食にならないために
    おさえておきたい6つのポイント
第3章 すべてのトラブルはお金が原因
    賢く財産を整理する
第4章 家族に負担をかけない、
    自分らしい葬儀と供養スタイルを決める
第5章 正しい終活で本人も家族も大満足した成功事例

著者の三浦直樹さんは、豊田市在住の知己の青年実業家。私事であるが、これまで親戚の葬儀3件をお願いした。うち、直近は、自死だったので、警察署から硬直した遺体を移動し、丁寧な葬儀を「質素」に厳かに故人のお見送りをさせていただいた。

【本書の感想】
三浦さんは、葬儀会社の二代目。ここまで手の内を見せてもよいのだろうか、と心配になるくらい葬儀会社の利益のもとを披歴した。それは、従来のやり方で利益をあげる時代は終焉した。それが証拠に今や「家族葬」が大流行。新しい葬儀への模索と提案をしている。
そして、この本が優れているのは、葬儀だけでなく、「埋葬・お墓」から「財産処分」、そして信託制度の有効活用を丁寧に紹介していることだ。
わたしは、これまで多くの葬儀に参列したし、埋葬・お墓、そして財産処分や役所関係の事務の煩雑さ、などについての知識がいくらかはあった。しかし、「信託制度」については、この本で初めて知った。
親族で、これらの多くの課題で、どうする、と迷っていた。早速活用させてもらうことにしたい。
そして、わたし自身でも、やらねばならぬ課題がある。解決の目途がたちそうだ。
そして、一番大切なことは、自分らしい葬儀のスタイルを今から決めておくこと。そヒントを得た。