■ 『建白書』■

2014-12-26


『建白書』  
2014年12月26日   
建白書    2014年12月26日 本を読む 渡久地政司HP掲載 

 『辺野古って、なに ? 沖縄の心ひひとつ』

 沖縄「建白書」を実現し未来を拓く島ぐるみ会議 篇
発行年月日  2014年10月14日
発行     七つ森書館
  定価      926円+税

本書から「建白書」部分を抜粋掲載

建白書 (政府へ自分たちの意見を申し立てる書)
 我々は、2012年9月9日、日米両政府による垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの強行配備に対し、怒りを込めて抗議し、その撤回を求めるため、10万余の県民が結集して「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」を開催した。
 にもかかわらず、日米両政府は、沖縄県民の総意を踏みにじり、県民大会からわずかひと月も経たない10月1日、オスプレイを強行配備した。
 沖縄は、米軍基地の存在ゆえに幾多の基地被害をこうむり、1972年の復帰後だけでも、米軍人等の刑法犯罪件数が6000件近くに上がる。
 沖縄県民は、米軍による事件・事故、騒音被害が後を絶たない状況であることを機会あるごとに申し上げ、政府も熟知しているはずである。
 とくに米軍普天間基地は市街地の真ん中に居座り続け、県民の生命・財産を脅かしている世界一危険な飛行場であり、日米両政府もそのことを認識しているはずである。
 このような危険な飛行場に、開発段階から事故を繰り返し、多数にのぼる死者をだしている危険なオスプレイを配備することは、沖縄県民に対する「差別」以外なにものでもない。現に米本国やハワイにおいては、騒音に対する住民への考慮などにより訓練が中止されている。
 沖縄ではすでに、配備された10月から11月の2ケ月間の県・市町村による監視において300件超の安全確保違反が目視されている。日米合意は早くも破綻していると言わざるを得ない。
 その上、普天間基地に今年7月までに米軍計画による残り12機の配備を行い、さらには2014年から2016年にかけて米空軍嘉手納基地に特殊作戦用離着陸輸送機CV22オスプレイの配備が明らかになった。言語道断である。
 オスプレイが沖縄に配備された昨年は、いみじくも祖国日本に復帰して四〇年目という節目の年であった。古来琉球から息づく歴史、文化を継承しつつも、また私たちは日本の一員としてこの国の発展を共に願ってもきた。
 この復帰四〇年目の沖縄で、米軍はいまだ占領地でもあるかのごとく傍若無人に振る舞っている。国民主権国家日本のあり方が問われている。

安倍晋三内閣総理大臣殿
沖縄の実情を今一度見つめて戴きたい。沖縄県民総意の米軍基地からの「負担軽減」を実行して戴きたい。
以上、オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会実行委員会、沖縄県議会、沖縄県市町村関係四団体、市町村、市町村議会の連名において建白書を提出します。

一 オスプレイの配備を直ちに撤回する。及び今年七月までに配備されるとしている12機の配備を中止すること。また嘉手納基地への特殊作戦用垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの配備計画を直ちに撤回すること。
二 米軍普天間基地を閉鎖・撤去し、県内移設を断念すること。

オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会実行委員会
     共同代表  沖縄県議会議長    喜納昌春
     共同代表  沖縄県市長会会長   翁長雄志
     共同代表  沖縄県商工連合会会長 照屋義実
     共同代表  連合沖縄会長     仲村信正
     共同代表  沖縄県婦人連合会会長 平良菊
以下省略


渡久地政司の2014年12月26日の感想
気分が滅入って文章が書けない。わぁー、と大声でもあげたい、気分。
今朝6時から約100名くらいの人々に出会ったが、沖縄について語れる人物には、まつたく出会わなかった。
沖縄だけでなく、世界中で起きている悲劇とはまつたく関係ない、という白々しい雰囲気が覆っている。クリスマスのケーキだのイベントだの、と盛り上がっている人々が大半だ。悩んだり、困ったりしている人々がいないみたいだ。
今日のところはこれまで…。